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事務局研修に参加して

M口亜紀
 鹿児島行きが決まってから、スケジュール以外に行きたいと思っていたところへは、知覧特攻平和会館へ行くまでの道中で通ることができました。
それは指宿スカイラインです。
この道は2007年5月に完成しましたが、1995年12月に「工事中のトンネルに女性が入ると、山の神(女性)が怒って山崩れや水を出す」という迷信から、女性が工事中のトンネルに入ることを拒否されたという事件がおこりました。

全国でもさまざまな場所で女性が立ち入ることを拒否する場所はいまだにあります。
この西綾トンネルでも同様に拒否されました。
トンネル工事の入口の上の部分に三日月のようなものが置かれている事をご存知ですか?
あれは、山の神に対してこれから山を貫通させるので、怒りを鎮めるためのものだそうです。
こんなに科学が進んだ現代でも多くの迷信で女性が差別される場面が多くあります。
工事中の箕面グリーンロードにあるトンネルに入って見学させていただきましたが、崩壊事故はおきていませんよね!? 

 さて、知覧特攻平和会館の見学ではたくさんの疑問もありましたが、特攻へいった青年の若さと家族などへあてた手紙を読んでいて、たいへんな事をしてしまったんだと哀しく辛い気持ちになりました。
特攻や戦争を否定できず、家族に心配をかけさせないために「国のために頑張ってくる」という内容の手紙ばかりでした。
今、日本は戦争へと傾きかけています。
将来の子どもたちが戦争に狩りだされたら・・・と思うと一日も早くなんとかしなければ、この現状を変えるのは私たち大人の責任、うかうかしてられないと思いました。

 富屋食堂で特攻へ行く若い兵士たちに食事を提供していた鳥濱トメさんは、兵士のお母さんのような存在でした。
特攻への不安や残していく家族への思いをトメさんは一心に受け止め、「頑張っていってらっしゃい」とも「行くな」ともいえず、「どうぞご無事で」というだけしかできなかったトメさんも、本当に辛い毎日を送っていたんだと思います。
これだけの哀しみを作り出した戦争は、失うものはあっても得るものは何もありません。


 沖縄にある普天間基地も沖縄の人たちの生活を支える一方、騒音や墜落事故、米兵が起こすさまざまな事件と隣り合わせです。

 一日も早い解決のために、私自身が向きあって考えて行動しなければと思いました。

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