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■ 2007,01,21 いよいよ世界社会フォーラムへ

参加初日からシロナホテルの朝は、最悪だった。
とにかく水が出ない。
シャワーどころではない、トイレに入るのが恐い・・・。
・・・案の定である。
ホテルじゅう断水、客が騒いでいる。
朝からパニックで、従業員がバケツリレー。
やがて、何とかトイレだけは済まし、朝、9時30分に出発した。

会場は、市内にあるナイロビ・インターナショナル・アリーナである。
途中、市内を走るが韓国のソウルの町並みに似て、使っているのか使ってないのか不明の建物が多く、やたら看板が目に付く。
それに埃っぽい。
周りはサバンナの草原にも関わらずだ・・・。

会場が近づくと、町の人ではなく、 いかにも参加者風の人が急激に多くなる。
ド派手で、原色の民族衣装風やT シャツのユニホームが目立ってくる。
いよいよ、「WORLD SOSIAL FORUM KENYA 2007」である。


会場に入ると、もう別世界。
オールアフリカ・・・。
原色の民族衣装やファッション、民族音楽、歌、踊り・・。
感動ものである。
スタジアムの外側の通路沿いに、各国のNGOのボックスが並び、パネル展を行っている。
雑踏のような通路をいくつものグループが、それぞれの主張や アピールのためにデモをし行き交う・・・。

アフリカのグループは、殆ど打楽器を打ち鳴らし、歌い、踊りながらの行進である。
とくに、きれいでスマートだったのがマサイのグループであった。
参加者の7割くらいがアフリカ人、後は、欧米人や南アジアの人たち。
ドーハーから一緒だった人も何人か見かける。
関空やドーハーで、あんなに日本人がいたのに、ここでは皆無に近いのである。

暫くして、IMADRのボックスについた。
部落問題とインドのカースト・ダリットの展示をしている。
そこに、たくさんの人が訊ねてきた。
スリランカ、インド、セネガル、香港・・・。
とにかく大賑わいである。
午後から、IMADRの主催ワークショップ「搾取的移住・人身売買」が始まる。
こうしたワークショップは、開催中1,000以上も計画されているという。

ワークショップ「搾取的移住・人身売買」は、 コーディネーターの武者小路先生の問題提起で始まった。

ナイジェリア、スリランカ、インド、セネガルの女性たちから現状報告と問題提起が行われた。
資本主義の矛盾。
新自由主義をベースに、人権侵害や経済的状況(経済状況の変化や搾取)によって、生活の糧を得る職を求めて海外移住することを余儀なくされている現状。
カーストの女性たちの置かれている状況。
さらには、人身売買の状況などである。

その後、参加者から次々と発言がなされた。
報告された以外の状況や意見等である。
このワークショップの締めくくりとして、アフリカとアジアの現状をふまえ、国際的に主張するために、議論をベースに「アピール」を採択することが確認され、期間中に、そのことを意識して再度ワークショップを開催することになった。
会場は、盛り上がり、あっという間に100人からの参加があった。

帰り、迎えの運転手さんに夕食を任せた。
ホテルの食事が、内容の割にはあまりにも酷いし、高かったのがその理由である。
さて、着いた場所が、ケニアでよく見るスポーツバーである。
男たちが、ビール片手にサッカー中継に熱狂している。
その中での食事、メニューを見たが、ウエイターの説明では、結局チキン料理しかなく、例によってビールをつけた。
なかなか出てこない・・・。
途中でウトウトとしてしまった。
1時間後、出てきたチキンがとてつもなく硬く、殆ど食べることが出来なかった。
店内では、奇声に近い声とダンスで、もう大騒ぎ・・・。
これで、料金が、400シリング。
安い・・・? 考えたら、フライドポテトとビールって感じです。

ホテルに帰って、明日のワークショップでの発言のための原稿の最終チェックをし、シャワー(湯がチョロチョロと、それでも幸福感・・・)。
その後は、もうバタンである。



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